2%という驚異の還元率だったKyashでついにキャッシュバック制度が改悪されるというニュースが入ってきました。
2%キャッシュバック終了後は新しいポイント制度が導入されるものの、一定数はKyashを利用しなくなるのではと予想されます。
今回は2019.10.01以降から開始になる「Kyashポイント」の仕組みと改悪だと指摘されている部分について解説していきます。
目次
従来のKyashキャッシュバックシステムのおさらい(2019.09.30 23:59まで)
新しいポイントプログラムについて見ていく前に、従来のキャッシュバックシステムを簡単におさらいしておきましょう。
- 決済金額の2%分がKyash残高としてキャッシュバック
- ポイントではなく残高として直接還元
- 先月利用分を翌月25日頃にまとめてキャッシュバック
Kyashで決済をすることで2%分が翌月25日頃にKyash残高としてまとめて付与されるというのが従来のキャッシュバックシステムです。
Kyashにクレジットカードを登録して自動チャージの設定をしておけば、決済だけでなく、チャージする都度クレジットカードのポイントも貯まり二重取りができます。
還元率1.0%のクレジットカードでも合計3.0%まで上がるため、このような使い方をしていた人も多いのではないでしょうか?
それでは、次に新しいポイントシステムを見ていきましょう。
Kyash新ポイントサービスの内容(2019.10.01より)
まず、2019.10.01以降に大きく変わるのが2%のキャッシュバックが終了して、今後は最大でも1%のポイント還元になるということです。
単純に考えて2%が1%に下がるわけですから、この変更を改悪と言わないわけにはいかないでしょう。
新しいKyashポイントの要点を箇条書きでまとめました。
- 決済金額の最大1%がKyashポイントとして還元
- ポイント付与は決済とリアルタイム
- ポイントはKyash残高にチャージして使用
それでは、Kyashポイントの変更点についてもう少し詳しく解説していきます。
決済金額の最大1%がKyashポイントとして還元
2%のキャッシュバックは終了となりますが、2019.10.01以降は最大1%のポイント還元が受けられるようになります。
重要なのは「最大」という部分で、人によっては0.5%還元になり、さらに還元率が下がってしまうのです。
ただし、QUICPayによる決済、一部の取り引きではKyashポイントの対象外になります。
Kyashのリアルカードを持っている人は1%
Kyashでアカウントの登録を行い、その後、リアルカードを発行しているという人は1%のポイント還元になります。
厳密には、リアルカード発行後、カードを有効化していないといけません。
これらの条件を満たしていれば、ネットショップでのオンライン決済でも、街の実店舗決済でも1%の還元率です。
バーチャルカードの人は0.5%
Kyashの登録後、リアルカードは発行せずにバーチャルカードしか使っていないという場合、還元率は0.5%になります。
リアルカードを持っている人と比べても半分、2%キャッシュバックと比べて1/4ということです。
10月以降もKysahを利用し続けるなら、リアルカードの発行は必須と言って良いでしょう。
また、1%(または0.5%)の小数点以下は切り捨てです。
これは以前と一緒ですが、2%だと50円の買い物でも1円分のキャッシュバックを受けられるものの、0.5%だと200円でようやく1円分のポイントバックなるので注意してください。
ポイント付与は決済とリアルタイム
また、これまでは前月の利用分が翌月25日頃にまとめてキャッシュバックされていましたが、これからはリアルタイムでポイント還元されます。
実際にはリアルタイムでポイント付与された後、売り上げが確定してからポイント付与も確定するため、多少のタイムラグはあります。
それでも、より早くポイントを受け取れるようになりました。
ポイントはKyash残高にチャージして使用
新しいポイント制度ではKyash残高ではなく、Kyashポイントが付与されることになります。
このKyashポイントは「1ポイント=1円分」として残高にチャージ可能です。
チャージさえしてしまえば、決済以外にも、送金に利用することができますが、一手間増えることを覚えておきましょう。
Kyashの新ポイント制度が改悪とはいえない理由
Kyashが2%キャッシュバックから、1%ポイント還元になったのは改悪だといえます。
しかし、10月以降の一定期間は実質2%を超えるポイント還元が受けられる場合もあり、即座に還元率低下の影響が出るわけではありません。
Kyashは最近ニュースでもよく取り上げられている「キャッシュレス・消費者還元事業」の対象になるため、特定の加盟店で利用すれば2%、または5%分のポイントが上乗せさせることになります。
つまり、2%だったのが、最大6%の還元になるというわけです。
この点は「Kyashポイント」の導入が必ずしも改悪とは言えない理由です。
ただし、対象店舗の中には即時割引を採用しているお店もあり、その場合には割引が優先されて、2%〜5%のポイント付与はありません。
キャッシュレス・消費者還元事業による原則5%還元は、2019年10月から9ヶ月間の期間限定です。
そのため、期間終了後は通常の1%、または0.5%還元になります。
まとめ
2%還元というこれまでのキャッシュバックと比べると1%ポイントバックはやや魅力に欠けます。
2019年10月〜2020年6月までは対象の加盟店でキャッシュレス決済をすると2%、または5%のポイント還元があるのでKyashでの支払いはこれまで以上に得です。
ただ、期間限定であること、もともとの還元率は下がっていることを踏まえれば改悪になるでしょう。
そうは言っても、クレジットカード+Kyashの組み合わせは強力なので、まだまだKyashを利用する価値はあります。
キャッシュレス化の促進、スマホ決済の普及によって得する支払い方法にも変化があるので、常に新しい情報を入手するようにしましょう。