キャッシュパスポートはマルチカレンシーに対応した海外専用プリペイドカードです。
そのため、日本円や米ドルだけでなく、9種類の通貨を入金して支払いに使うことが可能です。
マルチカレンシーのメリットは、手数料が安くなることです。
例えば、日本円しか入金できないプリペイドカードでは、アメリカでドルを使って買い物をすると日本円を米ドルに変えるための手数料が上乗せされます。
事前に米ドルでの入金ができれば、アメリカでの買い物に関しては入金されている米ドルが優先して使われます。
同じ通貨内での買い物に関しては手数料が無料になるため、無駄な手数料がかからないというメリットがあるのです。
目次
キャッシュパスポートが対応している9つの通貨
キャッシュパスポートに入金ができる通貨は次の9種類です。
- 日本円
- アメリカドル
- ユーロ
- イギリスポンド
- オーストラリアドル
- ニュージーランドドル
- カナダドル
- シンガポールドル
- 香港ドル
キャッシュパスポートは日本国内での利用はできませんが、基本的には日本円を入金しておけば大丈夫です。
後でお話ししますが、どの通貨で入金されていても、ほかの通貨での買い物も問題なくできます。
キャッシュパスポートは通貨間での移動ができる!
キャッシュパスポートは対応している通貨間での移動ができます。
例えば、入金されているユーロをイギリスポンドに交換するなどが可能です。
また、現地の通貨にキャッシュパスポートが対応していない、現地の通貨ではなくほかの通貨でしか入金されていない場合でも買い物は可能です。
キャッシュパスポートに買い物ができるだけの金額が入金されていれば利用できます。
対応している通貨外の国に行く場合には日本円でチャージをしておきましょう。
キャッシュパスポート内の通貨が使用される優先順位
キャッシュパスポート内に複数の通貨が入金されている場合には、使用される通貨には優先順位があります。
まず、現地の通貨が入金されている場合にはその通貨が使用されます。
入金額では足りない場合、そもそも現地の通貨が入金されていない場合には次の優先順位で通貨が使用されます。
【使用される通貨の優先順位】
日本円 > アメリカドル > ユーロ > イギリスポンド > オーストラリアドル > ニュージーランドドル > カナダドル > シンガポールドル > 香港ドル
キャッシュパスポートで通貨の移動をするには手数料がかかる
ただし、通貨の移動には手数料がかかります。
マスターカードの為替レートに+4%が通貨移動の手数料となるので、移動が不要ならばそのままにしておいたほうがいいでしょう。
通貨の移動はキャッシュパスポートのマイアカウントからできます。
マイアカウントでは、為替手数料、移動前の金額、移動後の金額などが表示されるので十分にチェックしましょう。
マルチカレンシーのキャッシュパスポートのメリット
海外専用のプリペイドカードには、種類によって入金ができる通貨が異なります。
キャッシュパスポートは9種類の通貨に対応しており、ほかの海外プリペイドカードよりも幅広い国と地域の通貨に対応しています。
なぜ複数の通貨に対応していると便利なのかというと、外貨両替が不要だからです。
日本円だけで海外旅行や海外出張をしようと思うと、渡航前や現地で必要な通貨への両替が発生します。
キャッシュパスポートならその手間が不要な上、現地通貨で入金がされていれば為替手数料はかかりません。
キャッシュパスポートは為替変動に強い
為替変動とは、様々な影響を受けて通貨の価値が変動することです。
例えば、今日は1ドル=100円でも、明日は1ドル=110円になる可能性があるということです。
ここまで短期間に大きく動くことはまれですが、その可能性があるということは覚えておきましょう。
為替変動で円の価値が下がってしまうと、その分海外で使える金額も減るということになります。
反対に円の価値が高いときであれば、同じ100円でもより多くの海外通貨となります。
そのタイミングでアメリカドルに交換をしてキャッシュパスポートに入金しておけば為替変動によるリスクを小さくすることが可能です。
キャッシュパスポートは複数の通貨圏に行く場合には便利
またキャッシュパスポートは、1つの国、地域ではなく複数の通貨が必要になるケースには非常に便利です。
例えばアメリカやイギリスなどを回る場合にはそれぞれの通貨で入金しておけば為替手数料はかかりません。
また、アメリカから帰国後、イギリスへ向かうなどのケースでは残ったアメリカドルをイギリスポンドへ移動することもできます。
まとめ:キャッシュパスポートはマルチカレンシーが便利
キャッシュパスポートには、日本円 、 アメリカドル 、 ユーロ 、 イギリスポンド 、 オーストラリアドル 、 ニュージーランドドル 、 カナダドル 、 シンガポールドル 、 香港ドルの9種類の通貨での入金ができます。
現地通貨が入金されていれば、その国での買い物で手数料はかからないのでお得です。
また現地の通貨が入金されていなくても、買い物ができる金額がチャージされていればその他の通貨を使って支払いができます。
ただし、現地通貨以外だと手数料がかかります。
日本円を現地通貨に両替するのにも手数料はかかるので、キャッシュパスポートの手数料が高いというわけではありません。
複数の通貨での入金ができるので、様々な国、地域に行く場合にはキャッシュパスポートはとても便利です。